プレイ時間から考える、トータルコストを抑えるビデオゲーム機の選択

ビデオゲームというカテゴリ

ビデオゲームをプレイする環境は人それぞれではありますが、今日ではゲーム専用のプラットフォームだけではなく、スマートフォン上で動作するビデオゲームも有り、様々なプレイ環境でビデオゲームをプレイすることができます。とりあえず、この記事においてビデオゲームとして定義しているのは、ディスプレイに映像が出力されるゲームです。具体的には、「スマートフォン(タブレット)向け・コンシューマ向け・パソコン向け」の三種類とします。ちなみに、逆にビデオゲームに当てはまらないものとしては、「アナログゲーム・ボードゲーム」などが存在します。

ビデオゲーム市場の中での力関係

2019年12月時点において、スマートフォンの普及率が一人一台の時代であり、それ故にスマートフォン(タブレット)向けのビデオゲームが、最も活発であると考えられます。また、少なくとも日本においてパソコンでゲームをプレイする人口は、他のゲームプラットフォームに比べて少ないと考えられます。従いまして、スマートフォン(タブレット)・コンシューマ・パソコンのそれぞれにおけるゲームプレイヤーの人口は下のような比率になると考えます。

ビデオゲームに属するゲームプラットフォームごとの特徴

さて、昨今のゲームプラットフォームにおけるゲームプレイヤー数を前提として、どのようなゲームがどのゲームプラットフォームでプレイすることが最適解であるかを考察したいと思います。

パソコンゲーム

パソコンゲームとは、マイクロソフト社のWindowsOSやアップル社のiOSなどで動作するゲームとします。長らく、パソコン向けのゲームは日の目を見ないプレイ環境でありましたが、Steamによるダウンロード販売が普及するとともに、ある程度敷居が低くなり、今までコンシューマ向けでしか発売されていなかったゲームタイトルなど、さまざまなジャンルのゲームがパソコンでも遊べるようになりました。

パソコンゲームの特徴は次のとおりです。

メリット

  • FPSやRTSまたはMOBAといった海外で人気のジャンルが多い
  • MODと呼ばれるゲームを改造する仕組みがある
デメリット

  • コアなゲームが多く、ライトなゲーマー向けのゲームタイトルは比較的少ない
  • 海外をターゲットとしているゲームが多く、日本語対応していないものが多数
  • 主な販売ルートで、Steamに依存しているソフトタイトルが多い

コンシューマゲーム

コンシューマゲームとは、日本では家庭用ゲーム機で動作するゲームのことを表し、スマートフォン(タブレット)が登場する以前は大多数のゲームプレイヤーは、"任天堂"や"SONY"から発売されているゲーム機のことを呼びます。これらのゲームプラットフォームにおいて、ソフトは光ディスクやカード型記憶媒体ごと、販売する形式でありました。

コンシューマゲームの特徴は次のとおりです。

メリット

  • 据え置き型と携帯型が存在しており、専用の本体を所持していれば家の外でも中でもプレイできる
  • 任意団体やゲーム機の販売会社が、ソフトの流通を検閲しており、ある程度制限できるため18才制限など実現可能
デメリット

  • 専用のゲーム機を購入する必要があり、ある程度初期投資が必要(また、ゲーム専用であり機能は少ない)
  • ソフトの価格を、開発会社や販売会社だけで設定できない

スマートフォン(タブレット)ゲーム

スマートフォン(タブレット)ゲームとは、AndroidやiOSといったプラットフォーム上で動作するビデオゲームのことを呼び、主に基本プレイ無料という形式で配信されているゲームのこととします。このゲームプラットフォームは、「パソコンゲーム」の仕組みを携帯端末などで再現したゲームプラットフォームであり、ダウンロード配信限定になっております。

スマートフォン(タブレット)ゲームの特徴は次のとおりです。

メリット

  • 基本プレイ無料ということで、雰囲気を掴むだけなら多くのゲームタイトルをダウンロード可能
  • スマートフォンは、一人一台の規模であった携帯電話に変わるものであり、ゲームプラットフォームとしてはダントツで普及率が高い
デメリット

  • 基本的に無料ではあるが、アイテム課金と呼ばれる形式であることも多く、"ゲームでの強さ=現実の資金力"となってしまうことも
  • ユーザーインターフェースとしては、従来のスマートフォンと同じで傾斜とタッチパネルのみであり、ユーザーインタフェースに制限がある

ゲームスタイルとゲームプラットフォーム

それぞれのビデオゲームの環境によって「メリット」と「デメリット」を上げたのだが、上記の特徴から、ビデオゲームをプレイする傾向ごとに適したゲームプラットフォームを提案することができると考えます。

プレイ頻度の多いプレイヤーは、パソコン向けに提供されるビデオゲームが最適であると考えます。
記事で取り扱っている三種類のゲームプラットフォームの中で、特にリアルなグラフィックを描写するゲームが動作するパソコンを用意するのは高く付きます。ただし、初期投資が高く付くが、一方でゲームソフトを入手する費用は、かなり抑えることができます。Steam(スチーム)と呼ばれるゲームプラットフォームが登場して、ダウンロード配信が珍しくなくなってくると、ゲームソフトの購入コストが一気に大きく下がりました。

プレイ頻度が多くも少なくとも言えない又は判断できないようなプレイヤーは、コンシューマゲームを中心にプレイすることを進めます。
日本でビデオゲームをプレイするとなると、この方法がやはりスタンダードでしょう。そのため、あなたの周囲にもゲームをプレイする人がいるとなると、コンシューマゲームをしている可能性が高く、話題にしやすいと思われます。また、有名なゲームであれば後に廉価版が発売されることも少なく、知名度のあるゲームソフトを安く手に入れることも可能です。

プレイ頻度が少ないプレイヤーは、スマートフォン(タブレット)端末でプレイできる、基本プレイ無料であるゲームタイトルが良いと考えます。
ただし、基本プレイ無料を謳っているソーシャルゲームなどで、有料のアイテム課金は利用すべきではないでしょう。スマートフォン(タブレット)向けのゲームは、無料でゲームをダウンロードすることができるが、配信側はアイテム課金で収益を上げているため、ゲームバランスなどを調整してアイテム課金で、お金をたくさん払わせるように促しています。このため、無料の範囲で遊ぶのであればよいが、アイテム課金を一度でも利用することがあれば、他のゲームプラットフォームでプレイすることをおすすめします。

以上になります。