LANを構築する方法
LANの定義
LANとは、"Local Area Network"の頭文字を繋げたもので、「ローカル・エリア・ネットワーク」と呼びます(対義語としてWANと呼ばれるネットワークが存在)。
ネットワークの起源
Windows95の発売以降、急速にインターネット接続する機器が増大していき、今では一般家庭においてもLANが構築されていることが当たり前のようになっています。起源は、アメリカの軍事ネットワークである「ARPAnet」と呼ばれる、軍事目的で使用することを想定したネットワークでした。その後、民間でもそのネットワークに接続できるようになり、昨今ではパソコンやスマートフォンのみならず、様々な電化製品もLANにつなげるようになり、多種多様なLANが構築されるようになりました。
現在では、LAN同士が互いにつながることにより、"インターネット"という地球規模の膨大なネットワーク網を構築しております。
LANの構築方法
2019年現在、LANを構築する方法としては、無線ルーターを始めとする無線アダプタ等を利用することが、一般的な構築方法になっております。さて、今回の主題であるLANの構築方法ですが、以下のような方法があります。
- 無線LAN
- 有線LAN
- PLC
3種類あげましたが、まだ他にもあるかもしれません。
無線LAN
一般家庭において、一番使われていると思われるLANの構築方法ですが、もしかしたら"WiFi"と混同している方もおるかと思います。まず、"WiFi"とは、無線LANをサポートしているパソコンなどが使用していて、民間用で用いられる周波数帯を定義したものです。
※この記事では、"無線LAN"と"WiFi"を同じものとした上で"無線LAN"に統一します。
有線LAN
“LANケーブル"と呼ばれる、ネットワーク間の通信を行う電線をモデムやルーターに、接続しているネットワークを定義したものです。パソコンとルーターの配置が近距離であるならば、有線LANでネットワークを構築するのが最適です。何より、LANケーブルで物理的につながっているため、安定して高い通信速度を維持することが容易です。ただし、注意する点があります。特に、中古のLANケーブルは、高い通信速度をサポートしているか、使ってみるまでわからないのです。LANケーブルには規格が存在しており、古いLANケーブルでは100Mbpsが通信速度の限界のものも、販売されております。
※ちなみに、2019年現在のスマートフォンなどで採用されている"4G LTE"の方が、通信速度がより速いです。
PLC
PLCとは、"Power Line Communication“の略で、一般家庭のコンセントでLANを構築してしまうものです。
通常、インターネットに接続するケーブルの接続端子は"RJ45″と呼ばれる規格のインターフェースを用いていました。一般的には、有線LANでインターネットに接続する事ができない場合、無線LANを利用することが通常ですが、遮蔽物があったり2階建てなどの建物では無線LANの電波が届かないことも珍しくありません。そういった場合、比較的低速ではありますがコンセントを家庭内LANのネットワークに利用することで、無線LANの電場が届かない場所でもルーターなどまで、LANを構築してしまうことが出来ます。家庭内の配電が、繋がっていることがことが必要条件ですが、普通は繋がっていることが当たり前ですので、無線LANでは対応できない場合に有効な接続手段であると言えます。
※何故かマイナーな方法であるため、家電量販店などで店員に聞いても答えられない場合もあります。
ハイブリッドLAN
有線LANと無線LANとPLCですが、これらを組み合わせてLANを構築することが出来ます。実際、筆者の家では、この3つの接続方法を組み合わせており、家庭内であればどこからでもインターネットに接続することが出来ます。
“ハイブリッドLAN"
これは、筆者が勝手に考えた造語ですが、電気とガソリンを組み合わせて走る自動車、"ハイブリッド自動車"のように複数の異なる方式で、目的を達成させています。LANを構築するにあたって、「3つの方法がありますよー」という話でした。
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